受け口の治療について(その2)では、Ⅰ期治療による咬合の改善と、それによるさらなる生体変化についてお話ししましたが、受け口の症例においては、それでもやはり上顎骨は小さめに推移します。
受け口の治療について(その2)をお読みの方はここでピンときた方もいらっしゃると思います。
そうなのです、上顎骨が小さめである=叢生が出やすい=治療すればさらなる変化を引き出すことができるのです。つまり、時期を診てⅡ期治療を開始し、仕上げに移行すればゴールです。
成長過程にあった受け口のⅠ期治療、Ⅱ期治療の治療効果はとても良好で、Ⅱ期治療後の咬合と骨のバランスはかつて受け口であった形跡を探すことがむずかしいほど良くなります。また、Ⅱ期治療後の予後を追うと、そこからさらなる生体適応をみることができます。
(雨宮湘南矯正歯科 院長)